「聴いてほしいとき」は突然やってくるのに…聴けない理由はどこにある?

こんにちは。
心理カウンセラー&カラーセラピストの細淵です。


日常会話において、相手の「聴いてほしい」は
大抵、突然やってくるものです。

突然やってくるそのときに対応できず、
うまく聴けなかったな・・・と
ガッカリした経験はないでしょうか。



「聴いてほしいレベル」は人それぞれですが、
少しディープなものになると、
聴き手の状況によっては聴くのが難しくなることもあります。

そもそも聴く気になれなかったり、
がんばって聴いてみても苛立ってしまったり、
相手を否定してケンカになってしまったり。

せっかく傾聴を学んだのにできない自分に
嫌気が差すこともあるかもしれません。


誰しも人ですから、そういうことはあります。

あってもいいんです!

だから、必要以上に落ち込んだり、
自分を責めたりしなくてOK。


それにね、その経験を振り返ってみると
いろいろ気づけることもあるんですよ。

今回はこの「聴けなかったとき」の
振り返りポイントを挙げてみようと思います。

例えば、私はこんなふうに振り返ります。


▼「聴けなかったとき」の振り返りポイント

① 自分の心身のケアは十分にされていますか?
② 相手は話ができる状態ですか?
③ 環境は、話すこと・聴くことに適していますか?
④ もう少しできたらよかったことは何ですか?


1~4の順番にチェックしてみて、
引っかかったところをよく見つめてみると
気づくことがあるかもしれません。

それでは、それぞれ少しずつ詳しくお話しますね。

1. 自分の心身のケアは十分にされていますか?

うまく聴けなかったとき、真っ先に思うのは
「自分の聴き方が悪かった」ではないでしょうか。

確かにスキルや方法論に意識がいきやすいのですが、
実は、一番気にしてほしいポイントは

この【自分の心身のケアができているか】です。


聴く(傾聴)という行為は、
相手の考えや思い、そして存在を尊重することを
表現している関わり方です。

その、相手を思いやる気持ちの源は
どこにあるのかというと、自分自身ですよね。


まず自分が心身ともに十分に満たされることで、
自分自身にゆとりが生まれます。

そのゆとりを相手に分けてあげるのが、
相手を尊重する思い、大切にする思いなのです。

自分が持っていないものを、
誰かに分けてあげることはできません。


もし、自分自身のケアが不十分だと感じるのなら、
聴けなかった自分を責めるのではなく、
自分をいたわる時間を作ってあげてほしいと思います。

スキル的なことは、
それからでも遅くはありません。

2. 相手は話ができる状態ですか?


自分の状態がOKなら、
相手の状態も振り返ってみるといいかもしれません。

体調がすぐれないときもあるでしょうし、
話すよりも叫びたいときもあるかもしれません。
誰でもいいから八つ当たりしたかった・・・
なんてこともあるかもしれないのです。

自分が聴けなかった理由を相手のせいにするようで
何となく気が引ける方もいるかもしれません。

ただ、会話は1人ではできません。
だからこそ、話し手の状態にも影響されるのです。

相手の状況はどうだったかと振り返ると、
「まぁそんなときもあるよね」と思えることも
意外と多いように思います。

3. 環境は、話すこと・聴くことに適していますか?

これ、意外に見落としがちではないでしょうか。

じっくり話を聴いてあげたいのに、
周りが騒がしくてよく聞き取れなかったり、
オープンすぎる場所で周囲の視線が気になったり、
照明やにおいなどの刺激が強すぎたり・・・

そんな環境では、
なかなか聴くことなんてできませんよね(^^;)

話すことや聴くことを阻んでしまうような
刺激がなかったかどうかもチェックしてみてくださいね。

4. もう少しできたらよかったことは何ですか?


スキル的な反省をするときは、
できないことばかりに注目するのではなく、

①できたことは何か
②もう少しできたらよかったことは何か

この2つをバランスよく振り返ってみてください。
そのうえで、

③次は、どんなことを意識するか

を考えておくと、
次の聴く機会にいきてくるはずです。

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今回は、振り返りポイントを挙げてみました。
聴く習慣を継続するお役に立てればうれしいです!