愚痴ばっかりの人とどう付き合うか

こんにちは。
心理カウンセラー&カラーセラピストの細淵です。


誰しも愚痴を言いたくなる時があります。
ですが時として、寝ても覚めても愚痴ばかり言っている人に出会うこともあります。

今回は、そんな時に自分ではどんなことができるのかを考えてみたいと思います。


身近にいますか? 愚痴ばかり言う人。

あなたの職場や家庭、友人などの人間関係で、愚痴が多い人はいますか?
いや、多いならまだいい。むしろ、愚痴以外のことを発しているのを見たことない、なんて場合もあるかもしれません。


愚痴は、消化しきれない思いの表れです。

誰かを責めることで自分が優位に立ちたい。
慰められたい・優しくされたいから自分を責める。
自分の価値を認識したい。
かまってほしい。
味方を作りたい。

愚痴を言ってしまう背景にどんな思いが隠れているのかは、その人によるでしょう。


本人は抱えきれない思いを吐き出すことで、何とかバランスを保とうとしているのですが・・・

聴かされる方はたまったものではありませんよね(^_^;)
愚痴を聞いていて、自分まで気が滅入ってしまった経験がある人も多いと思います。


「自分の心を守ること」を最優先に付き合う。

気分や感情というのは、風邪のように人にうつります。

だから、愚痴ばかり言う人との付き合いで最優先に考えてほしいのは、「自分の身を守ること」です。

薄情だと思うでしょうか?

でもね、風邪の予防でマスクをしたところで責める人はいないはずです。それと同じだと思ってください。


例えば、相手が愚痴を言い始めたらタイミングを見て距離を取る(席を外す)、適度に聞き流す、言える間柄なら「今はその話は聞きたくない」と伝える。


相手がつらいなら助けてあげたい。
そう考えているのは素晴らしいことですが、その前に自分の心の安全を確保してください。

もし、すでに愚痴にやられて自分の心が荒んでしまっているのなら、あなた自身も誰かにじっくり話を聴いてもらったり、そういうサービスを利用するといいでしょう。


自分の心が満たされたうえで、自分にできるぶんだけ、手を差し伸べるのが優しさなのではないでしょうか。


愚痴をきいたときには、お疲れさまのご褒美を。

とはいえ、時には愚痴をきくこともあるでしょう。

自分から進んで聴いてあげようと思うこともあれば、ズルズルと巻き込まれてしまうなんてこともあるはず。
いずれの場合であっても、そんな日は自分に「お疲れさまのご褒美」をあげましょう。

愚痴に付き合うというのは、やっぱり疲れるものなんです。

だからこそ、「いや~、今日はよくがんばったよね」と自分に声をかけてほしいなと思います。

コンビニで好きなアイスを買って帰るとか、毎日やる家事や掃除をお休みするとか、好きな映画を見るとか、自分が心地いいと感じる時間を作ってください。

自分で、自分をいたわるのです。
こんなことで…と思わず、心地よい時間を楽しみましょう♡


相手を何とかしようと思うと、自分のイライラが増える。

愚痴ばかり言う人と付き合ううえでしてはいけないのが「相手を何とかしようとすること」です。


愚痴を言う背景は人それぞれ。
その人なりの目的があってやっていることなので、説得したり、こちらの正当性を主張したところで相手は変わりません。

そればかりか、相手を何とかしようと躍起になればなるほど、自分のイライラは増えていきます。

人は、自分で納得したことには従えますが、他人からコントロールされると反発したくなります。


それならばいっそ、相手を何とかしようという気持ちは手放してしまうことをオススメします。

自分の心を守ることを最優先にし、ゆとりがある時には時々付き合ってみる程度でも十分なのです。


愚痴を役立てられるなら、「愚痴」にはならない。

ところで、「愚痴」をインターネットで調べるとこんなふうに出てきます。(大辞林 第三版より)
①  言ってもしかたがないことを言って嘆くこと。
②  〘仏〙 三毒の一。物事を正しく認識したり判断したりできないこと。愚かであること。また、そのさま。痴。癡。

厳しいですね…(^_^;)

確かにそうなのかもしれませんが、誰しも愚痴のひとつやふたつ言いたい時はあるものです。

それがストレス発散になり、次の行動に移せる人もいますし、何か教訓を得る人も少なからずいます。
そういう効果が分かっていて、生産的な「愚痴仲間」を作っている人もいるかもしれません。

だから私は、愚痴をまったく言ってはいけないとは思いません。


すごく屁理屈ですが、ただ愚痴を言うだけならそれは「愚かな行為」なのかも知れない。だけど、それを自分の糧にできるのなら、それはとても建設的なことではないでしょうか。

つまり、愚痴が「愚痴」ではなくなるということ。


ちなみに、私が愚痴を言いたくなったときには、次の3つのルールを決めています。
①自分の糧にする
②オチをつけて笑いに変える
③聴いてくれた人に感謝を伝える 

少なくとも③は、必ずしようと心がけています。
「感謝」で終えて、いい流れにつなげようというガン掛けみたいな感じですね(笑)


上手に「愚痴」と付き合って、心すこやかに過ごしたいものですね♪