<聴くこと>は人の為ならずの話

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、タイトルの「<聴くこと>は人の為ならずの話」というのは、「情けは人の為ならず」を少し変えてつけました。

今日はこの言葉の意味を絡めて、先日私が体験した聴くことにまつわる嬉しい出来事を共有したいと思います!

【体験談】友人とお茶しながらつい愚痴を・・・

少し前、何だか慌ただしい日々が続き、ちょっと心がお疲れ気味だなぁ、ちょっと心を休めたいなと感じていました。

ちょうどその日、友人とお茶することに。
ところが、気づくと私はすっかり愚痴モード。自分で思っていたよりも色々溜め込んでいたようです(^_^;)

その友人は、私の愚痴をとてもよく聴いて、受け止めてくれ、「それは大変だったよね」「そんなふうにされたら嫌になるよねぇ」と、私に思いを寄せてくれました。

私はそれがとっても心地よくて、胸のつかえがスーっと取れていったのです。聴いてもらってとても心が潤い、もう超プルプルになりました(笑)


私は嬉しくなり、「話聴くのうまいねー!癒されたよ~」とその友人に伝えました。すると、友人から意外な一言が…。

「いつも私の話を聴いてくれるから、私も聴こうと思って」

・・・それは、私にとってこの上なく嬉しい言葉でした。

聴くことの連鎖で自分が癒される

つまり、こういうことが起こったのです。
自分(今回は細淵)が、普段から聴くことをしている

相手(今回は友人)が、「聴いてもらうっていいな」と感じる

相手が「今度は自分も聴いてあげたい」と思う

実際に相手が自分の話を聴いてくれる

自分が癒される

これは、聴くことを続けた先にあるギフトだと私は思います。

そして聴くことの効果を感じてくれ、「自分もやってみよう」と、実際に聴いてくれた友人にとても感謝しています。こんなふうに「聴くこと」の嬉しい連鎖が続いていくといいな~とつくづく心が温まりました。

これからも聴くことを続けていきたいと思える、素晴らしい事件です♥

「情けは人の為ならず」は、聴くことにも通じる

さて、ここでタイトルの話に戻りましょう。

「情けは人の為ならず」

この言葉の意味はどちらかご存知でしょうか?
(1)情けをかけるのは相手のためだけではなく、自分のためにもなる。
(2)情けをかけて助けるのは相手のためにならない。

文化庁のおこなった調査(国語に関する世論調査/平成22年)によると45.7%もの人が本来の意味とは違う意味でとらえているといいます。

で、本来の意味は(1)です。
もちろん今回の「<聴くこと>は人の為ならず」は、この本来の意味で使ってますので誤解なきように(笑)

聴くこと(傾聴)を続けるのは、相手のためだけではなく、自分のためにもなるんです。そして、自分にとっても嬉しいことがあるからこそ、私たちは日常の会話でぜひ使ってほしいと願っています。

相手志向の会話だけど、自分にもうれしいことがある

聴くこと(傾聴)は、通常の会話に比べて「相手」にスポットライトを当てた会話になるので、相手の気持ちのケアや、相手の癒しや安心感につながるなどの<相手にとってのメリット>が注目されがちです。

だけど、自分にも嬉しい変化があります。
私自身が感じている嬉しい変化をいくつか挙げてみますね。

  • イライラや衝突が減った
  • 自分自身が楽になった
  • 穏やかな会話や楽しい会話が増えた
  • 周りの人たちが話しかけてくれる回数が増えた
  • 大切な人たちとの関係性が豊かになった
  • 自分や周りの笑顔が増えた
  • 相手が本音を話してくれるようになった
  • 自分自身の成長が感じられる
  • 相手の気持ちが分かるようになる
  • 周りに心地よい関係が増える

いかがでしょう。案外多いものですよね。

私もまだまだこれからですが、これでも聴くことを知る前と比べると、とんでもなく成長しています(笑)その結果、以前と比べて自分がとても楽になっています。

私たちが講座で関わってきた受講者の方々のコメントを拝見しても、自分の成長や自分自身が楽になるというメリットを感じている方も多かったですよ。


聴くことは、自分勝手な会話でもないし、自己犠牲の会話でもありません。自分と相手のどちらにとっても嬉しい会話なんです。
自分と相手、お互いのメリットを思い浮かべながら、ぜひ日常で聴くことを続けてくださいね。思いがけないギフトが届くかもしれませんよ♥