色彩なカンケイ:普通がいい? 変わっていたい?

カラーでひも解く身近な関係性の第2回のテーマは、「普通がいい人と変わっていたい人」。

あなたはどちらのタイプでしょうか?
また、あなたの周りにはどちらのタイプが多いでしょうか?


Case02:普通がいい? 変わっていたい?

ある活動をしているグループでのこと。新しく入ってきたメンバーのことで、リーダーが悩んでいます。

Aさん:リーダー/Bさん:聴き手/Cさん:新しいメンバー(場面には登場せず)

Aさん「実は新しいメンバーのCさんのことで困ってるんだよね…」
Bさん「Cさん?どうしたんですか?」
Aさん「基本的なことができないんだよね…。というより、やらない。
   マニュアル通りにやればいいのに、なんかアレンジ加えてくるんだよ」
Bさん「あ~、なんか分かるような気がします。変わってますよね」
Aさん「そうなんだよ~!周りからも“変わってる”って言われて喜ぶんだよね。
   “変わってる”っていうのがいいことだと思ってて、何でも変えたがるんだよ…」
Bさん「なるほど、“普通”でいいわけですね。余計なアレンジはいらないと」
Aさん「そう。だってアイツまだ基本的なこと理解してないんだもん。
   それなのにいきなり変えようとするから滅茶苦茶になっちゃってるんだよね…」
Bさん「うーん…、それは困りましたね…。ちなみに、本人には何か言ったんですか?」
Aさん「もちろん言ったよ!
   “普通でいい!マニュアル通りにやれ!まったく同じでいい!”って」

(※実際の場面とは少し変えています)

対象的な2つのタイプ

もうお分かりと思いますが、Aさんは「普通」であることを大切にしています。「普通」が一番だと思っており、「マニュアル」と何回か言っているようにルールや常識を重んじる「堅実」タイプの傾向が強そうです。

一方、場面には現れていませんが、話題の中心となっているCさんは、「変わってる」と言われると嬉しいようですね。これは、個性やオリジナリティをとっても大切にしている「創造」タイプの傾向が強いかも知れません。

(※Bさんは聴き手のため、今回の関係性からは除外します。)


この2つは、カラータイプでみても、実は正反対。

現実的で地に足がついている「堅実」タイプから見ると、自分の理想やオリジナリティを追求していく「創造」タイプは、時にいい加減に見えてしまうかも知れません。

ところが、今度は「創造」タイプから「堅実」タイプを見てみると、なんて退屈な人なんだろう…と感じることもあるんです。


私自身のお話ですが…以前、新しい門出の席で「普通でいいんだよ。普通に暮らして、普通に幸せになりなさい」という言葉をいただいたことがあります。

「創造」タイプの傾向が強い私は、「え、“普通”なんてつまらない。もっと楽しくてワクワクするのがいいな~」と感じてしまったことがありました(^^;)
私にメッセージをくれた方は「堅実」タイプ。私は「創造」タイプで受け取ったんですね。

「相性だから仕方ない」は、もったいない!

こんなふうに対象的な2つのタイプですが、全く相性が悪いかというとそうでもありません。
カラータイプは4タイプ(決断・創造・堅実・協調)あり、それぞれのタイプの組み合わせにはプラスの面もあれば、マイナスの面もあるんです。

プラスもマイナスもあるのは、同じタイプ同士でも一緒。
「同じタイプ」ということでお互いに理解し合える部分も多いのですが、同じだからつまらなく感じたり、衝突してしまうなど、不和が起こることもあるんですね。


「これは相性なんだ」といってしまうと、もう変えられないような、どうしようもないような残念な気持ちになってしまいます。

うまくいかない関係を「相性」の問題で片付けてしまうとそれまでですが、お互いの特性を理解していくことでその関係の在り方を検討できるようになります。

相手のことを知ろうとするのは、お互いに心地よく過ごすための1つの手段です。
自分と相手を理解したうえで、「相手とどの程度の関わりをしていくのが一番心地よいのか?」と検討していくことは、とても建設的なことではないでしょうか。


そのための一歩として、カラータイプで自分への理解を深めるのも良いかも知れません。

自分の基準を知ることは、自分が生きている世界を知ることです。みなさんはどんな世界で生きていて、誰のどんな世界とぶつかっていると思いますか?

⇒気になる方はカラータイプ診断へ!


*Written by S.H